リハビリについて
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リハビリでも用いるうつ伏せ姿勢の効果!
おはようございます。ケンリハブログです。今日もケンリハ脳卒中回復ステーションより脳卒中やリハビリに関する情報をお伝えしていきます。今回のテーマは「うつ伏せ姿勢の効果」についてです。
皆さんは普段の生活の中でうつ伏せ姿勢をとる機会はありますか?
ほとんどの方はうつ伏せをとる機会が少ないのではないでしょうか。実はうつ伏せ姿勢をとるメリットはいくつもあるんです。その為、患者さんの症状によっては、リハビリでも積極的に取り入れる事があります。基礎疾患のない方へのメリットが盛りだくさんですよ。
それでは、うつ伏せ姿勢の効果について紹介していきます。
うつ伏せ姿勢の効果
①姿勢を整える
うつ伏せ姿勢では、背中や肋骨での体重支持から解放されます。重力で体が伸張されやすくなるので、胸椎周辺の筋肉が緩み動きが出てきやすくなります。普段の姿勢で背中周りの筋肉の柔軟性が低下している方や猫背になっている方は緊張がゆるむので効果的です。また、不良姿勢に伴って内臓の位置が変位している場合もうつ伏せ姿勢で元の内臓の位置に戻すことが出来ます。うつ伏せ姿勢は体のインナーマッスルを鍛える効果もあるので正しい姿勢を学習したり、腰痛で悩んでいる方にもおすすめです。
②リラクゼーション効果
うつ伏せ姿勢は脳の活性化とリラクゼーション効果が図れます。うつ伏せ姿勢をとることでリラックスしている時に出る脳波が出現してくると言われています。
③自律神経の調整
うつ伏せ姿勢をとることで、臓器がお腹側に下がり、横隔膜の動きが拡大します。横隔膜は呼吸がしやすくなり、深い呼吸が出来るようになります。深い呼吸が出来るようになると、副交感神経が優位となり自律神経のバランスが整います。脳卒中の方は効果神経が活性化しているケースが多いのでうつ伏せ姿勢で自律神経の調整も重要です。いきなりうつ伏せ姿勢がとれない方はクッションなどを使用して抱きかかえるように半うつ伏せ姿勢をとることから始めて下さい。