鍼やお灸について
鍼やお灸について
脳卒中発症後の飲み込みの悪さをツボで刺激。
脳卒中発症後、のどの動きが悪くなり、
飲み込みが上手くできない。よくむせる。
一度むせると止まらない。などの症状をお聞きします。
ご自宅で出来るセルフトレーニングとして
のどの動きに関係するツボをご紹介します。
脳卒中の後遺症 のどの動き
【 廉泉 】
頚を軽く後ろへ倒します。
顎から喉の方へ触ると骨(舌骨)があります。その上の窪みがツボです。
気管の病。舌の知覚・運動麻痺。失語症や嚥下困難に効果があるツボです。
舌の動きは喉の動きと関連します。
窪みの部分を舌の方に向かって、舌を押し上げるように刺激します。
【 人迎 】
喉仏の両脇。拍動を感じる辺り、太い筋肉の横になります。
この太い筋肉は首を動かすときに重要な役割をします。
頚が動くと喉も動き、この動きが喉に影響を及ぼすとも考えられます。
また、血圧を下げる効果が特に高いツボだと言われています。
喉仏から指2本分離れたところ。
頚の中心に向けて押します。
息を吐きながら5秒かけて少しずつ優しく押します。
息を吸いながら5秒かけて、ゆっくり指を離します。
動悸やのぼせ、息切れ、ストレスのも効果があるツボです。
【 天突 】
『天』は鎖骨の上、『突』突き出るという意味。
左右の鎖骨の真ん中にあるツボを表します。
咳やたん、声枯れ、息苦しさ、のどの渇きなどを緩和します。
人差し指で軽く下方向へ、口で息を吐きながら5秒かけて押します。
鼻で息を吸いながら5秒かけて指の力を緩めます。
喉に向かって押すと気道が圧迫されて苦しいので気をつけてくださいね。
【 兪府 】
咳や喉の疾患に効果があるツボです。
免疫力を高める。緊張を緩和するツボとも言われています。
鎖骨の下で 胸の真ん中より指の2本分外側です。
痛みを感じやすいツボなので、長めの深呼吸で吐くときに軽く押します。
指先でごく軽く叩いても(タッピング)いいです。
脳卒中後遺症にオススメ『あいうべ体操』
口の体操『あいうべ体操』喉の動きに関する筋肉を鍛えるのにオススメです。
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を大きく前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
①~④を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。
積み重ねが効果を発揮します。
一度、お試しくださいね。