利用者さんの声
利用者さんの声
E様 脳梗塞/女性/発症後3年/左片麻痺
ケンリハでは脳梗塞などの後遺症に悩まれている方に数多くご利用頂いております。
今回はそのご利用者様にご協力いただき、
どんなことに悩んでいるのか
それに向けてどんなリハビリに取り組んでいるのか
鍼灸とリハビリを組み合わせるとはどういうことなのか
こんな感じで実際に脳梗塞を発症してから今現在までのリアルな声をお届けしていこうかと思います。
ご利用者様はE様(仮)とそのご家族の方です。ご協力ありがとうございます。
今回は60日間回復基本プログラム(16回コース)を受けてみた感想です。
氏名 | E様(仮) |
性別 | 女性 |
疾患 | 脳梗塞 |
症状 | 左片麻痺/左肩の痛み |
発症からの期間 | 約3年 |
利用プログラム | 60日間回復基本プログラム |
お住まい | 三重県 |
交通手段 | 電車 |
利用状況 | 回復基本プログラム
(全16回コース)終了
アフターメンテナンスプラン (週2回)利用中 |
脳卒中リハビリインタビュー
「通い始めて本日で16回目になり、60日間回復基本プログラムが終了になりました。率直ないまのお気持ちをお聞かせください。」
「今までは肩を動かすと痛みがありました。ゆっくり動かせば痛くないんだけど、ふと手を上げたりすると痛かったんです。それが肩の痛みがとれて、腕を上げるのが前よりもだいぶ軽くなりました。前は痛くて出来なかったけど、今はバンザイが出来るようにもなりました。」
「ご主人様からも見ていてどうでしたか。」
「手の動きが前よりもよくなったなと私も思いますね。あとは、歩くのが前よりも少し早くなりましたね。」
「ありがとうございます。挙げるのも真っ直ぐ挙げられるようになりましたよね。」
「すごくラクに挙がります。ありがとうございます。」
「以前はどうでした?デイサービスへ通っていたとお聞きしていますが。」
「はい、前までは通っていました。デイサービスは全体指導なんです。痛かろうが動かなかろうがみんな同じように運動や体操をやっていました。なので『これでいいのかなぁ』とやりながらに思っていました。」
「運動や体操となると、ついつい痛くても我慢してやってしまいがちですよね。」
「ボールを使って肩を動かすような運動もありましたが、『こういう風に動かすといいよ』というのもなかったので、痛いのもかばってやってました。」
体力増進や健康寿命を考えるのであれば運動や体操は良いことかもしれませんが、片麻痺は無理やり動いて治るものではありません。脳からの指令によって筋肉が動くので、正しい脳の指令とそれに応える筋肉の状態が重要です。ただがむしゃらに動くだけでは、E様のようにかえって痛みを引き起こしてしまうケースもあります。
「退院してもうすぐ4年とのことですが、脳梗塞を発症した時のことや当時の入院していた頃のことを少し教えて下さい。」
「手術をして最初の2ヶ月くらいは車いすでした。そのあとは病院で歩行器や杖を練習して退院しました。確か退院のときはまだ杖を使っていたと思います。それから家の周りを少しずつ杖なしで歩くようにしましたね、街中は危ないので杖を使っていましたが。」
「退院してからも良く頑張ったんですね。手はどうでしたか。」
「最初手は全然動かなかったんです。病院では電気を良くやってもらいました。家に帰ってからは両手で持つ鍋が持てないので、片手用の鍋を用意したのを覚えています。料理なんかも基本的に全部右手でやって、出来ないものは手伝ってもらっていました。」
「料理などの家事動作は上手く両手が使えないと難しいことが多いですよね。」
「今は両手鍋も持てるようになったし、料理の時でも両手を使ってできます。」
「努力されたんですね。では今の生活で何かお困りなことは何かありますでしょうか。」
「両手で顔を洗おうとすると、途中で指が曲がってしまって上手く洗えないんです。お皿を洗うときでも、お皿を持ち替えたり、大きさに合わせて動かすのが苦手で。下に置いたら出来るんですけど。やっぱりスムーズに動かないんですよね。だから面倒になると、ついつい右手で全部やっちゃうんです。」
「細かい指先の動きであったり、スムーズな動きが苦手なんですね。」
「そうなんです。ピアノも弾いてると左手の指が曲がっちゃって途中から弾きにくくなります。キーボードならいいんですけど、ピアノだと弾くのが重たいと感じますね。」
「これまでに鍼やお灸は経験したことはありますか。」
「あります。けど好きじゃないです。やっぱり痛いのは嫌なんで(笑)」
「最初にそう言ってましたね。」
「はい。なので最初は緊張しましたよ(笑)」
「それでも毎回はり灸ともにやっていただいてますね。」
「今日までやってきて、体の固かったところが緩んできたなというのが分かるから。だから少し痛いときもあるんだけど、まあ許せる範囲かな(笑)」
「それは良かったです。私たちも安心しました。」
E様のご主人様にもお話を聞いてみましょう
「当ステーション(以下ケンリハ)へ来ようと思ったのはなぜでしょうか?」
「これまでもいくつか試してみました。他県にも行ったりもしましたが、やはり通える距離でどこかないかとネットで探していたんです。そこにケンリハさんがありましたので、一度体験に行ってみようとなりました。そこで実際に体験プログラムを受けてみて、分かりやすい説明で丁寧に運動のやり方などを話してくれましたし、内容もとても良さそうだと感じましたのでこちらでお世話になろうかとなりました。」
「ありがとうございます。具体的にどんなところが良いと感じましたか」
「私も以前に通っていたデイサービスを二回くらい見学させて頂いたことがありまして、『確かに筋肉を鍛えるにはいいのかな』と思ったのですが、ちょっと違うなと。維持じゃなく良くなってほしいと思っていましたので。いまケンリハさんでやっているのを見ていますと、『筋肉をつけるよりも、筋肉をどうやって使うか』という切り口なので、それは非常に良いなと感じています。実際の施術は、まず体の状態やどこの筋肉が使えていないのかなどを細かくチェックして頂いて、その結果を踏まえて鍼やお灸もやってもらえるので、非常に効果的な方法だなと感じています。」
「ありがとうございます。本当は良くなる可能性をまだまだ秘めているのに維持する目的になっていてはもったいないですよね。」
「駅からも近くて通いやすいのもありがたいです。」
「三重県からお越しいただいていますが。」
「近鉄で通ってこれますからね。ここが名古屋駅から降りてすぐだし。」
「近鉄名古屋駅を降りて歩いてどのくらいかかりますか。」
「私たちのスピードで歩いて10分くらいですかね。」
「それでは最後にお聞きします。今回は回復基本プログラムが終了となりましたが、新たに継続してご利用するにあたって新たな目標はありますか。」
「左手で家のことがもう少し出来るようになりたいと思いますね。なので指が曲がってこないようになれたらと思います。あとは歩いてるとだんだんとつま先歩きになってしまって足を引きずってしまうので、これがなくなって普通に散歩できるようになりたいですね。」
「手の動きなんかも家で見てますと良くなったなと思いますので、ここで終わらずにもう少し続けた方がいいなと。是非ピアノを再開できるようにお願いしたいですね。あとは歩きもまだ普通のスピードではないので、散歩を普通にね、一緒に歩けるくらいまでなってほしいですね。」
「是非そうなるよう、またこれからも一緒に頑張りましょう!本日はご協力いただき誠にありがとうございました!」
担当理学療法士からのコメント
自然と動かしやすい筋肉ばかりを使ってしまい、本来使わなければいけない筋肉や動いて欲しい関節が固く弱くなっていました。そのため、肩甲骨がしっかり安定することや、正しい動きを体で思い出してもらうトレーニングを重点的に行う必要がありました。
麻痺した手足は、がむしゃらに動かして良くなるものではありません。それどころか関節に余計な負担を与え、逆に痛みを増悪させてしまう恐れもあります。
正しい動きが身についてきたことで、無理なくスムーズに関節が動かせるため、痛みがなくなったのだと思います。
担当鍼灸師からのコメント
鍼は苦手。痛いのは嫌だと言いながらも鍼灸を受け入れてくださり、ありがとうございます。
鍼灸をさせて頂いてると、良くなりたいという思いが、とてもよく伝わってきます。
お好きな料理をストレスが少なく作れるように。お好きなスカートや素敵な靴を履いて、ご主人と街を歩けるように。
お孫さんとジャンプや追いかけっこを一緒に楽しめるように。ピアノを弾けるように。
まだまだ、いろいろたくさんのことを楽しんで頂きたいと思います。
鍼やお灸も、できるだけ痛みが少なく効果があるよう工夫しながらさせて頂きます。
アフターメンテナンスも、一緒にリハビリ頑張っていきましょうね。これからも宜しくお願い致します。
快くインタビューを引き受けていただいたE様とご主人様に心より感謝申し上げます。
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