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脳の働きを知る

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iPS細胞をパーキンソン病の脳に~再生医療の実用化に向けて~

こんにちは。ケンリハブログです。先日9日、京都大学病院にて、パーキンソン病の方にiPS細胞の細胞移植が行われました。

これはめちゃくちゃすごいことです。

数々の臨床研究を経て、ついに人体への移植までいったわけですからね。今回はパーキンソン病に対する細胞移植です。

 

 

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、脳で生成されるドーパミンという神経伝達物質が進行性に損なわれていく病気です。

本来、私たちが体を動かそうとすると、脳から手足の筋肉に運動を行う指令を出します。そのとき、私たちの思う通りに体が動くためには、その指令を伝える役割になるものが必要です。それがドーパミンです。

 

 

ドーパミンとは

ドーパミンは「中脳」呼ばれる組織の中にある「黒質」というところで生成されます。本来私たちは絶えずこのドーパミンを生成しているのですが、パーキンソン病になると、こおのドーパミンが十分に生成されません。その結果、運動の調節が上手くいかなかったり、身体の動きに障害が現れてしまいます。もしくは、動く意欲であったりも低下してしまい、ぼーっとしてしまうような、無表情の顔貌になりがちです。

 

 

ドーパミン神経前駆細胞とは

そして今回の移植は、このドーパミンになる前の神経「ドーパミン神経前駆細胞」の移植です。これまでの研究の中で、パーキンソン病モデル動物を用いた研究から、ドーパミン神経前駆細胞を移植することで脳内に成熟したドーパミン神経細胞を成着させられることが明らかになっています。そのためこのドーパミン神経前駆細胞を脳の被殻という場所に移植しています。

 

 

iPS細胞の展望

今回のこの移植の成果が分かるのはまだまだこの先になります。iPS細胞を使用した再生医療では、移植した細胞が癌化してしまうリスクもあります。そのため今後約半年間は移植した細胞がどうなっていくか診ていく必要があります。そして、問題がなければ半年後に反対側にも神経細胞を移植するとのことです。その後2年間にわたって、安全性や今研究の有用性を検証していくそうです。経過が順調であれば、2020年までに計7名のパーキンソン病患者に移植する予定となっています。

 

 

 

今後も再生医療はどんどん発展していくでしょう。

いつになるかは分かりませんが、いつかはパーキンソン病だけではなく、

脊髄損傷患者や脳梗塞の後遺症などにも使われる日が来ると思います。

そんな日が早く来てほしいです。

今回の移植のニュースは、きっと多くの人々の希望になっているに違いありません。